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イルフ ミュージック!
       

 昨日はお休みを頂き久しぶりに実家に帰省
そこで足を運んだのが隣町にあるイルフ童画館
ここは大正から昭和にかけ活躍した童画作家、武井武雄の美術館

彼は「コドモノクニ」など、児童書の挿絵を多く手がけ
当時は軽視されていた子供向けの絵「童画」を芸術にまで高めた人

そんな彼の代表作といえるのが
「刊本」と呼ばれる豆本のシリーズ

これは物語から絵、装丁、印刷、箱にいたるまで
徹底的にこだわり抜いて作られた私家本で
生涯に139作品が作られました

モダンなデザインと最先端の印刷や製本技術を駆使した
実験的な作品の数々はその美しさから「本の宝石」と呼ばれています

何もそこまで、と思わせるその細部までのこだわりぶりは
偏執狂というか狂気的なものすら感じさせるほど

そんな作品ですから当然出版など出来るはずもなく
どの作品も300部程の限定品として実費で制作されたそう、
つまりは利益ゼロ...

一冊作るのに一体いくらかかったんでしょうか?
まったく凄過ぎです

また彼は、こけしなど郷土玩具のコレクター/研究家で
それらを所蔵した彼の部屋は北原白秋により「蛍の塔」と名付けられました

更に、自ら「ILF TOYS(イルフ トイズ)」と
名付けた新しいオモチャの創造にも没頭
「ふるい(古い)」の反対で「イルフ」とは、何とも洒落てますね

この美術館ではその貴重な「刊本」も展示され
その内の数冊は実際に手に取って見る事も出来ます

武井の全身全霊がつまった作品を手に取り
大いに刺激されるものがありました

彼の「刊本」とまではいかないまでも、
レコードやCDにもそんな手作り感溢れる作品があります

自らが一枚一枚ケースにエッチングを施したパスタカスや
枯れ葉や、一枚一枚異なる絵が挿入されたカルロス アギーレの作品、
蛇腹使用のジャケットに植物の種が入れられたマーク フライの復帰作、
毎回凝ったアートワークで楽しませてくれるSWEET DREAMS PRESSさんの
作品などなど...

そんな、制作者の熱のこもった作品には
ダウンロードでは決して得られない喜びや感動が沢山つまっています

そして、
そんな五感を刺激してくれる素敵な「イルフ ミュージック」に出会え、
皆様にも沢山ご紹介できたらいいなーと、
武井武雄の作品に触れ、改めて想った次第です



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